鉱物油と植物オイルの効果の違いとは?
鉱物油・合成油剤を使った化粧品は、肌にどのような影響があるのでしょうか?
今回の美容コラムでは、化粧品に含まれる「鉱物油・合成油剤」と「植物オイル」の効果の違いについて解説します。
ほとんどの化粧品に使われている石油
基礎化粧品は、洗浄剤やクリーム、乳液など、油をベースにしたものがほとんどですが、一般的な化粧品では、その油の多くに石油が使われています。
精製した石油は「鉱物油」「ミネラルオイル」「パラフィン」「ワセリン」などと表記されています。
「ミネラルオイル」なんていうと、ミネラルたっぷりでお肌に良さそう!という感じがしますが、じつは精製した石油のことだったんですね。
鉱物油・合成油剤が肌の老化を招く!?
その精製した石油(=鉱物油)を塗布すると、肌にフタをするように皮膚呼吸や排出機能を阻害するので、肌のくすみやシワ、吹き出物、乾燥肌などのトラブルの原因になります。
また、太陽光にあたったとき、過剰にメラニン色素を増やすので、いわゆる「油やけ」を起こし、肌の老化を招きます。
石油から作られた合成油剤成分(ベンジルアルコール、安息香酸アルキル、ミリスチン酸イソプロピルなど)にも注意が必要です。
鉱物油と同様に、合成油剤成分も肌の自然な皮膚呼吸をとめてしまい、肌のくすみやシワ、乾燥肌などのトラブルの原因となってしまいます。
植物オイルが肌にもたらす効果
一般的な化粧品では鉱物油・合成油剤が多く使われていますが、オーガニックコスメでは植物オイルが使われています。
植物オイルには様々な栄養分やミネラル分、そして肌を若々しくする抗酸化成分(ビタミンE)、美白成分(リノール酸、リノレン酸など)などが含まれています。
そのため保湿効果はもちろんのこと、ミネラルやビタミンが肌を若返らせたり、紫外線から肌を守ったりしてくれます。
鉱物油や合成油剤は、植物オイルと違って抗酸化成分はなく、むしろ肌を酸化(老化)させてしまうのですが、価格は植物オイルの約10分の1と安価なため、一般的な化粧品ではあたりまえのように使われているのが現状です。
石油の合成成分には抗酸化成分や皮膚再生成分はありませんので、一時的にしっとりしているような感覚は得られても、老化を止め、根本的に肌トラブルを抑える働きは期待できません。
一方、さまざまな種類の植物オイルは、肌に油分を与えたり、UV効果を発揮するなど肌を守る作用があります。
例えば「美容に最も適したオイル」と言われるマカデミアナッツ油は、抗酸化作用や皮膚再生作用に大変すぐれた、栄養豊かなオイルです。
「若返りビタミン」とも呼ばれるビタミンEを豊富に含み、また植物オイルにめずらしいパルミトレイン酸を多く含むため、肌の老化を防ぎ若々しい状態に保つ効果が注目されています。
抗酸化成分や栄養価に富んだ植物オイルの力で、本当の素肌美を保ちたいですね。
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