知らなかった!本当はコワイ防腐剤!?

第1回目の美容コラムでは「合成界面活性剤」の肌への影響について解説しましたが、第2回目の今回は「合成防腐剤」の肌への影響について解説します。

合成防腐剤がもたらす肌への影響とは?

合成防腐剤としてよく使われているパラベンは、アレルギーを引き起こす危険性があると指定された「旧表示指定成分」に該当します。

そのため、最近は無添加化粧品や自然派化粧品などで「パラベンフリー」をうたう化粧品も増えてきました。

しかし、パラベンフリーの化粧品は、別の合成防腐剤としてフェノキシエタノールを使っていることが多くあります。

その理由は、フェノキシエタノールは「旧表示指定成分」に入っていなかったためですが、じつはフェノキシエタノールも、毒性はパラベンとほぼ同じです。

アレルギーの原因となるパラベンやフェノキシエタノールですが、さらに最近になって「環境ホルモン」になる可能性が高い成分であることが言われるようになりました。

環境ホルモンとは?

環境ホルモンとは、人間が作り出す性ホルモン(男性ホルモンや女性ホルモン)にとても良く似た物質で、それを摂取すると、身体がホルモンと勘違いしてしまい、病気になったり生殖異常を起こしたりする、という大変恐ろしい物質です。

ごくごく微量(25mプールの水に、1滴の液体を落としたくらいの量)でも影響があるため、化粧品に含まれるわずかな防腐剤でも、悪影響が懸念されます。

また、その影響は摂取した本人だけでなく、次世代にも及ぶのではないかと考えられています。

「環境ホルモン」などという言葉もなかった時代に開発された化学合成成分は、数十年間大量に使われた今、やっとその危険性が指摘されているのです。

防腐剤を使わなければ、化粧品の防腐はできないの?

合成防腐剤が、なぜ一般的な化粧品には「あたりまえ」のように配合されているかと言えば、「安価」で「簡単に防腐できるから」です。

しかし、肌や身体への影響を考えると、合成防腐剤を使うことは望ましくありません。

現在は技術の進化により、合成防腐剤を使わずにきちんと防腐することも可能になりました。

合成防腐剤を使わない化粧品は、防腐・抗菌効果の高いハーブを配合したり、場合によっては低温殺菌して有害な菌を死滅させたりするなどしています。

ちなみに、ローズマリーなどの防腐・抗菌効果の高いハーブは抗酸化効果が高いので、エイジングケアにも効果を発揮するという、一石二鳥のすぐれものでもあるんですよ。

合成成分の危険性に気づいた今だからこそ、安心・安全を第一に考えて作られている化粧品を選びたいですね。

(JOCA認定オーガニックコスメアドバイザー 菊地翼)

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